旅の九十八:「ミャンマー国 バッタンダ猊下 保福寺ご来寺」
昨日、保福寺に突然のご来賓がありました。彼のミャンマー国高僧バッタンダ エインダパーラ サヤドー猊下です。
今回の来日は、東日本大震災に際し、ミャンマー国仏教界を代表して、
ミャンマー国60日法要(日本に於ける四十九日法要)を営弁し、被災された方々の慰霊のためのものです。その法要の前に、以前、保福寺本堂の建設にあたり主要材のチーク材を求めて、ミャンマーを訪問した住職さんや役員さんたちと、是非再会したいと願っていたために訪ねてくださったそうです。
5月6日朝5時半に役員の皆様方がお寺に参集し、バッタンダ猊下の
滞在先である板橋区のミャンマー福祉協会へお迎えに行き、9時半に
保福寺に到着されました。
遠路のご来寺を歓迎し、また、7年ぶりの再会に深い親しみを分かち合い、
ミャンマーを訪ねた際に「前世は兄弟だったかも知れません、家族的なお付き合いをしたいです」と大臣から言われたのを思い出し、ミャンマー国民の
豊かな人間性に再び触れたような気がしました。
その後、本堂新築工事の様子を見ていただきました。猊下はミャンマー国から日本へ届けられたチーク材の本堂の雄姿に感激されていました。
「ミャンマーの寺院とは形が違うけど、鳥が大きく翼を広げたような屋根や
それを支える柱と木組みが素晴らしいです」。とおっしゃっていたようです。
私たちもミャンマーから素晴らしいチーク材を頂けたので、
このような本堂を造ることが出来ました、とお礼を述べさせていただきました。
ミャンマーを訪ねてから早いもので、もう7年が過ぎました。その間に工事は
少しずつ進み、チーク材を主体とした木工事の9割程度が進捗し、工事も
大詰めです。足場もまだ残っていたので屋根にも近づくことができ、実にいい時期にお越し頂けました。今度は建物が完成し、落慶法要が行われる
時にでもお越し頂ければ幸いです。
この後11日に、本来の目的である東日本大震災60日法要が営まれるとのことですが、無事終了し、ミャンマー国へ安全にお戻りになられることを
お祈りいたします。