建築旅日記
建築旅日記
旅の百:「保福寺本堂 左官」
今年の梅雨入りは例年より大分早くて5月27日に関東地方も入梅と
なりました。そんなわけで雨の季節となりましたが、本堂新築工事は順調に
進んでいます。
外壁の漆喰塗りも前回報告しましたように、木摺漆喰・中塗り・仕上げの
上塗りまで大方が終わり、外部の足場を必要とするところは全て完了
しました。今後は基壇の石工事が始まりますので、先日、梅雨の晴れ間に、
外部の足場を解体し撤去いたしました。その日はたまたま檀家総代の
役員会があったのですが、外部足場をレッカーで外し本堂の雄姿が徐々に
表れ、ほぼ全容が明らかになると、皆様方から「素晴らしいな!」
「見事だね!」と驚嘆する声が聞こえ、良い設計と優れた技術が伴った成果
ですねと、お褒めの言葉をかけていただきました。私たちの方こそ、
いい機会に恵まれたと思っています。そして何より、お施主様の住職さんや
役員の皆様のご理解があったからこそ、設計も施工もそれぞれ思いのままに進めることが出来ましたし、ミャンマーのチーク材という素晴らしい材料にも
巡り合えたのだと思います。
現在は、内部の左官工事に入り、壁の漆喰塗りを行っています。
室内も大空間のため、足場を組んでからの作業ですから、今しばらく時間も
かかりそうです。左官と並行して、基壇の石工事、そして、縁廻りと進んでいく予定です。
皆様も近くにお越しの折りに、保福寺に立ち寄って頂き、本堂の雄姿を眺めていただけたら幸いです。