建築旅日記
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旅の百一:「保福寺本堂 左官2・石張り」
毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
保福寺本堂では、内部は左官、外部は基壇の石張りを行っています。
内部の壁は、耐震壁のダイライトの上にラスボードを張り、
漆喰塗りを行います。本堂の天井高は5m近くありますので、
脚立足場と言う訳にはいきませんので、単管パイプでしっかり
とした足場をまず組んでから左官作業の開始となります。
漆喰塗りは内陣から始め、ラスボードの上に砂漆喰で下塗り・中塗りを行い、漆喰の上塗りと進めて行きます。
壁には照明の光が反射して、左官の鏝斑が目立つため、
左官屋さんも大変ですが、何とか頑張って綺麗に塗り上げて
ほしいと思います。
外部では、基壇の石工事が始まりました。
基壇は壇上積と言う積み方で、地覆石・束石・羽目石・葛石
(かつらいし)の順に積み上げ、壇上の敷石は四半敷(しはん
じき)で張り上げます。四半敷は敷石を45°傾けて張る
方法で、禅宗様式の張り方です。
このように保福寺本堂新築工事もいよいよ大詰めです。
今後は、内陣の床板張り、縁廻り、そして、建具の建て込みと進んで行く予定です。