旅の百二:「東日本大震災ボランティア/気仙沼市」
東日本大震災の発生より4ヶ月が経ちました。私は先日、
ボランティア活動で上野原市と友好関係にある気仙沼市を
訪ねたのですが、被災地は被害の爪痕が大きく、まだまだ瓦礫処理などの真っ最中でした。今回は、その時の様子を
書きたいと思います。
7月8~10日に宮城県気仙沼市に建設組合の仲間たちと
ボランティアに行って来ました。
8日の午前0時に上野原を出発し、朝9時頃に気仙沼に着き
ました。途中、雨がひどく、雨の中の運転は大変でしたが、
交代しながら闇夜をひた走り、夜が明けて次第に明るくなると、東北自動車道から望む大地は一面水田が広がり、大地震が
あったことなど微塵も感じさせないように穏やかでした。
しかし、時折屋根にブルーシートを掛けた家が見受けられたり、道路面が沈んだのを修復してあるものの、まだ段差が
あったり、ガードレールは曲がったままだったり、そんな光景が随所にみられました。
気仙沼では上野原市長をはじめとする市役所の皆さんと
合流し、午前10時に気仙沼市長さんと会談を行い、私たちのボランティア活動についても説明をしました。
その後、午後1時半より気仙沼市建設職工組合で
木村副組合長さんに支援物資の殺虫剤、蚊取り線香と
上野原市の「居酒屋ゆめ」さんよりお預かりした義援金を
お渡しし、震災の生々しい様子などをお聞きしました。その後、被災地を視察し壊滅的状況の気仙沼漁港などを廻り、悲惨な状況を目の当たりにし、一日も早い復興のために我々も
微力ながら協力したいなと思いました。
2日目は8時半に気仙沼市ボランティアセンターで登録をし、
センターより気仙沼市南郷で被災された民家に派遣され
ました。
この日も空は良く晴れ、暑い日差しの中で、建物の床下の
泥出し石灰撒き作業と、家具や食器類の洗浄作業を行い
ました。午後3時にボランティアセンターに戻り、道具を片付け、2日目のボランティア作業は暑さのためへとへとになって終了
しました。
3日目は午前中で終了するボランティア作業がなく、また、
午前10時前に震度4程度の地震が起き、津波注意報も
出されたため、ボランティア活動はあきらめざるを得ません
でした。このため、気仙沼市内や隣町の岩手県千厩町、
一関市などの被災状況を視察しながら帰路となりました。
3日間の行程の中で、1日しかボランティア作業は行えませんでしたが、気仙沼市長さんや気仙沼市建設職工組合の
木村副組合長さんの切実な話をお聞きし、今後、復興において我々も微力ながら何か協力出来る事があればお手伝いを
したいと強く思いました。
東北復興のためにみんなで頑張りましょう!