旅の百二十七:「養福寺庫裏・客殿新築工事/山梨県大月市」
二期工事として庫裏・客殿新築工事が行われました。
先日、工事が無事終了し、引き渡しも終わりましたので、
これまでの工事についてご報告したいと思います。
養福寺本堂が竣工してから5年が経過した昨年、それまで
懸案事項だった養福寺の二期工事、庫裏・客殿新築工事に
ついての会議が檀信徒の役員さんと行われました。旧庫裏は老朽化が著しく、耐震的にもかなり問題がありましたので、
そろそろ始めないと…との声から、計画は一気に進み始め
ました。
本堂新築計画の際に提案していた二期工事の計画案を
ベースに基本計画を進め、役員会で何度も協議をし、
ご住職さんの希望も採り入れながら役員の方々にも
ご承認して頂きました。
その後、基本設計・実施設計と進み、今年の3月には
旧庫裏の解体に着手して、3月26日に地鎮祭を執り行い
ました。地盤調査において本堂の地盤は良かったのですが、
庫裏の方の地盤はあまり良くなく地盤改良を行う事となり
ました。地盤改良工事でさらに室(むろ)が見つかり、
室を埋める地盤改良も合わせて行い、基礎工事を経て5月に建て方・上棟式を行いました。
旧庫裏は入母屋造瓦葺きの平屋建てだったのですが、
新築した庫裏・客殿は切妻造、ガルバリウム鋼板横葺き、
2階建てとして本堂と繋げました。したがって、客殿には本堂に付属している玄関より入れるようにして、庫裏は住職さんの
住宅でもありますから、本堂・客殿とは空間を分けています。
とは言っても、本堂・客殿と繋がる動線も日々の生活の中で
大変重要ですから、使いやすいように考えました。
工事に着手してから約8ヶ月を経た11月には工事も
ほぼ完了し、その後、外構や側溝整備などの雑工事を行って、先日、いよいよ完成いたしました。工事関係者の皆様、
お疲れ様でした。また、ご住職様には大変ご不便をおかけ
いたしました。これからは暖かいお部屋で生活しながら、
お勤めにご精進して頂けたらと思います。また、檀信徒の
皆様にもお世話になりました。今後とも何卒よろしくお願い
いたします。