自宅造り日記 −−新生活篇−−
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2005/05/23 我が家の木材について その2
今回は、前回の「我が家の木材について」の補足説明。
「県内産の松材って供給してるんですか?」というような質問を受けましたのでお答えしたいと思います。
詳しい事は解かりませんが、地松の既製品はあまり流通していないようです。山梨県で推進している県産材は杉と桧が殆んどでしょう。木材も「地産地消」が推奨されていますが、使われても柱材が主であり、梁材は米松がメインになっているのが現状だと思います。
我が家の場合は、甲府の遠藤銘木さんに探していただいた、北杜市明野の赤松を丸太で購入し、必要な大きさの角材や板に「賃挽き」で製材しました。作業は、まず梁や桁などの寸法を記載した木材明細を作り、それらの材が取れるような大きさや長さの丸太を選別することから始まりました。その数は100本以上だったと思います。そして梁や桁などの大きな材を取り、残った材で母屋、垂木や板材などを挽きました。
我が家は、たまたま運良く、秋に切られた松が手に入ったのでラッキーでした。切る時期が悪いと虫が入ったりカビが出たりしますし、葉枯らし(伐採した後も葉をつけておいて水分を出す乾燥方法)をしたかどうかも、重要です。柱では、4寸と5寸の柱は木曽桧の既製品です。8寸の通し柱は8mも長さがあり、当然既製品があるはずも無く、遠藤さんにお願いして木曽桧を立ち木で買い製材しました。
私のように材種など、こだわりを持つと結構大変なこともありますが、それ以上に楽しみや親しみも深まります。皆さまも、こうした木材だけでなく、いろんなことに係わりながら家造りを楽しんでいただきたいなと思います。他の誰のためでもない、自分と家族の家ですからね!