保福寺本堂
保福寺本堂
「保福寺本堂 斗組立」
保福寺本堂新築工事の立柱式から早いもので一月が経ち、工事は順調に進んでいます。前回以降の進捗状況について報告いたします。
工事は、大間の柱・虹梁が組上がったあと、大間の西隣の外陣から右回りに脇の間・内陣・室中・外陣の柱と虹梁などを建て込み、側柱の組立へと進みます。その後、背面側の後堂と開山堂の柱・梁、桁などを組み、足固め貫・内法貫などを入れて、軸組を構成させます。最後に向拝柱を建て込み、海老虹梁・水引虹梁を組立て、軸部はほぼ完了。
軸部が終わると、次は、柱頭部に台輪を載せ、いよいよ斗(ときょう)の組立です。斗の組立は、まず大斗を載せ、肘木・方斗・巻斗を組み、大縁は繋虹梁を組み入れて、出組の組物を組立ていきます。出組の一手先の斗の上に木鼻の付いた実肘木を載せ、丸桁(がぎょう)を組み上げて、斗の組立まで、おおかた完了しました。ただし、工事はまだまだ続きます。暑い中、大工さん方も大変だと思います。熱中症や怪我などなきよう、くれぐれも気をつけていただきたいと願っています。