「保福寺本堂 完成 御遷座式」
保福寺本堂は先日ようやく完成し、山梨県富士東部建設事務所による完了検査と上野原消防署の完成検査を受けました。検査は特に指摘を受ける事もなく無事終了し、検査済証も交付され、ご本尊様は平成20年2月23日に御遷座以来、約3年半ぶりに本堂に戻れることになりました。ご本尊様の御遷座式を平成23年10月23日に執り行うことが決定し、工事完了の慌ただしさと共に御遷座式の準備で目まぐるしい日々が続きました。御遷座式当日の10月23日は雨の予報だったのですが、またしても晴れ渡り、清々しい青空の下で行われました。今回は檀徒総代の役員さんと工事施工者の藤田社寺さんの一部の職人さんだけの、いわば身内だけの式典となりました。
御遷座式は朝10時に梵鐘を鳴らす音と共にスタートし、絹垣で囲まれたご本尊様が、仮本堂の客殿から厳かに本堂に移され、続いて歴代住職さんの位牌も仏壇に安置し、般若心経の読経と太鼓が鳴り響く中、お焼香をして式典も佳境となりました。そして、素晴らしい本堂が出来上がったこれまでの経緯と検査済証のお引渡ししたことをご本尊様にご報告申し上げ、ご挨拶をさせていただきました。ご住職様を始め、役員の皆様方からもお褒めのお言葉を頂戴し、設計者として大変うれしく思います。そして、このような歴史的事業に携わられさせて頂き感謝しております。また、役員の皆様も、私自身もそうですが、日頃から目にしている本堂が、やっと完成して、ご本尊様もお戻りになられ、再び本堂を中心にお寺が機能し始めるんだなと思うと、これまでの長い時間が思い起こされ感慨もひとしおでした。でも、まだこれから境内整備を行い、再来年の落慶法要に向けて準備を整えて行かなければなりません。今後も保福寺の様子は報告させて頂きますので皆様どうぞよろしくお願いいたします。そして、時折散歩がてら眺めて頂けたら幸いです。