2003/04/18 発表会、開催しました!
一日目の5日は、春の嵐なのか雪と雨に見舞われ、あいにくの天気だったのですが、足元の悪い中20数組のご来場があり、ありがたく思わず頭が下がりました。翌二日目の6日は、昨日とは打って変わって春の暖かい陽射しの中、多くの方々にご来場していただきました。誠にありがとうございました。
さて、発表会で多かった質問やお客様の我が家の印象などをご紹介いたします。
まず、外観では2階の迫り出している船枻(せがい)造りと大屋根が力強い和風だね!木と白壁のバランスがすごくマッチしている!などの印象と、真壁造りの耐震構造についてやソーラー発電とは思えない外観などに多く質問がありました。
内観では、玄関に入り、建物の大きさの割りに(外観の印象)それほど広くない玄関なのに何故か広さを感じ、2階廊下の船枻造りの出し桁と手すりを含めた吹抜けが皆さんに気に入って頂けました。ここは我が家の一番の見せ場ですので、設計者として非常に満足しています。2階に上がりリビングの吹抜けと釿(ちょうな)はつりの梁、そして囲炉裏、ここも皆さんに好評でした。キッチンは吹抜けにトップライトがあり明るく、INAXのタイルカウンターシステムキッチンがおしゃれで和風なのに合ってるわ!と言う声が奥様方から聞こえました。そして、3階の屋根裏部屋。今は子供達に占用されているけど家庭環境の変化とともに自由自在に用途を変えられるこんな部屋があるといいな。俺の趣味の部屋に欲しいよ!とお父さん。屋根裏部屋でもこんなに温かみがあってたのしい空間だったら子供の情操教育にも良いかもね!と、お母さん。そんな会話などが聞こえました。
これらは、私がご案内したほんの一部の声です。ご来場者の方々から、今後の参考のために、アンケートを頂いておりますのでその集計結果も報告させて頂きます。
アンケート回答者:48名(男性17名 女性31名)
○この住宅で印象に残った点は?(複数回答)
1.設計全般 29
2.外観 9
3.土壁 15
4.耐震構造 8
5.省エネ設備 5
6.内装・建具・デザイン等 27
7.仕上げ 7
8.建築士本人 6
9.その他
(設計全般と内装類が多いのは、吹き抜けと囲炉裏・屋根裏が印象的だった、という感じを受けました。特に男性のお客様には「趣味」を生かした設計が印象的だったようです)
○特に好みに合った部分があったら教えてください?(F.A.)
囲炉裏テーブル(リビング) 7
収納 5
木の良さ・多さ・優しさ 4
採光の良さ 3
屋根裏(3階)部屋 3
玄関 4
吹き抜け 3
梁 2
キッチン1、バリアフリー1、柱1、全般的に1、風呂の乾燥設備1、土壁1、天井の高さ1、ブラインド内臓のサッシ1、
(細かいところまでご覧になっている様子がわかります。やはり女性は収納の多さが印象的だったようです。男性は囲炉裏テーブル、でしょうか)
○分離発注については?
1.ぜひやってみたい 8
2.コストが下がるなら、まあ賛成 5
3.面倒そう
4.良い工務店なら必要を感じない 1
5.その他
(回答に空白が多いのは、やはり分離発注が、まだまだ知られていないことが理由でしょう。次の質問の回答で「信頼できる工務店選び」が多い点と関連があるように思います)
○計画実現についての悩みや要望は?(複数回答)
1.プランやデザインの相談がしたい 5
2.住まいづくりの具体的な情報が欲しい 7
3.信頼できる工務店選び 7
4.資金づくりの相談相手が欲しい 1
5.どんな仕上げがあるのか知りたい 3
6.低ホルム等、環境に優しい材料が知りたい 2
7.住宅性能表示の情報が欲しい 5
8.もっともモデルハウスや内覧会が見たい 5
9.その他
(全体的に見て「希望は述べつつ、細かい点はやはり建築士と工務店にまかせたい」という意向が汲み取れる気がします。建築士の親身な監理が望まれているのかもしれません)
以上がアンケートの集計結果と感想です。
今回の自宅では、私自身が住宅に想い描いてるイメージをいろいろ試み実際に造りあげました。その過程をこの工事日記に綴ったり、構造見学会、そして発表会を通して皆さんにお伝えしてきました。こうした皆様方とのいろんな対話の中で私の考え方は間違ってないな、と改めて感じました。まだまだ、私の思ってること言いたい事の一部しか伝えられてません。今後もこのホームページや皆様方との直接な対話のなかで何かを伝えられたらと思っております。
発表会を開催するにあたり、準備や案内、接客などお手伝いして頂いた工事関係者の皆様方、資材等ご提供して頂いた、YKKAP・INAX・大一木材様ありがとうございました。また、工事着手から一年間いろいろとご迷惑をお掛けした近所の皆様方本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
そして、このホームページにアクセスして下さってる皆様方の中には、今回の発表会は都合が悪くて来れなかったり、遠方の方などいらっしゃると思いますので、次回この工事日記の締め括りとしてバーチャル内覧会を企画いたします。少し時間を頂かなければなりませんが、乞うご期待申し上げます。