2005/10/18 我が家の土壁効果、経過報告 その3
暑い夏もあっという間に過ぎ、清々しい秋風が心地よいこの頃です。
さて今回は、今年の1月より始めた室内外の気温と湿度の経過報告、第3回目7月から9月を書きたいと思います。
測定場所は前回同様バルコニーの屋外とバルコニーに隣接する物置の屋内です。
●まずはグラフの屋外のデータから見てください。
7月の温度は梅雨のため天気によって寒暖の差が激しく20度位の日から30度以上の日と折れ線グラフが上下しています。湿度も気温と同様に日々の差が激しいです。
8月は暑い日が続き、朝から20度後半で昼間は殆んど30度以上の日が連日続いています。湿度も全体的に高く、晴れた日の日中は日射による乾燥で下がりますが、落日とともに上り朝は常に高湿度です。
9月は天候が不安定で気温湿度共に乱高下しています。
●次に屋内のデータです。
7月の温度は、20度台を推移し、屋外のような寒暖の差は無く、朝昼の温度差は3度以内です。湿度も50%後半を推移し、朝昼ともに変動は少ないです。
8月の温度も7月同様20度台を推移しています。といっても真夏ですから20度台後半ですが、30度に達した日はありませんでした。湿度も7月同様50%後半を推移していますが、晴れた暑い日は、屋外と同様、熱で乾いて下がるのか50%前半になります。しかし、屋外のように夜から朝にかけて湿度が急激に上昇することはありません。
9月の温度も7・8月同様20度台を推移し、お彼岸の頃から20度台前半となり、暑さも彼岸まで、涼しくなっているのがグラフでも解かります。湿度も7・8月同様50%後半を推移し、朝昼ともに変動は少なく安定しています。
以上のように屋外は、温度湿度共に、天候に大きく左右されて、乱高下しています。しかし屋内は、真夏の炎天下の日も30度には達さず、湿度も一定水準の50%台を維持しています。
前回の初夏の調査では、土壁効果によって屋内は、外気の温湿度の影響をほとんど受けていないということが確認できました。で、今回の猛暑の夏についても、真夏日であろうと屋内は30度には達せず、湿度も低いという結果に。土蔵の涼しさ、快適さを我が家でも実感していることが、データでもおわかりいただけたと思います。
今年も後3ヶ月。これからも我が家の温湿度計を測りながら土壁効果がデータで実証されることを毎日のささやかな楽しみとして(?)、忙しい毎日を乗り切ろうと思います。