保福寺本堂
保福寺本堂
「保福寺本堂 屋根完成」
今日は師走の27日。今年も、もう少しで終わりですね。今回は、今年の締め括りとして、保福寺本堂新築工事の進捗状況について書きたいと思います。
保福寺本堂は、上棟式以降、屋根廻りの工事が進められ、入母屋の妻部分(「箕の甲」と呼ばれる丸くなった部分)を形成する櫛形垂木の加工組立、野地板張りなど、手間の掛かる作業も無事終了。銅板葺きも鬼板廻りを残して、屋根のほとんどが年内には完了する予定です。現在、木工事では工場での造作材の加工が引き続き行われ、現場での作業は、屋根から建物内部に移り、軸部の筋違や接合金物の取付、床板張りなどが行われています。また、工事と並行して、見学者も多く訪れていらっしゃいます。檀家さんは勿論ですが、先日は、清水建設に引き続き、竹中工務店の伝統建築部門や構造・先端技術部門の方など、10名ほどが訪ねて来られました。主要材として使っているチーク材や、中世の様式や手法を採用している意匠に、大変興味を持たれていました。
来年は、いよいよ完成の年です。10年以上に及ぶ建設事業の集大成に向けて尽力したいと思います。皆さまには工事の進捗状況に応じて報告したいと思いますので、ご期待ください。
毎年、大晦日には大勢の方が、保福寺に訪れます。檀家でない方も大歓迎ということです。良かったら除夜の鐘を撞きに来て、本堂の雄姿を観ていただけたら幸いです。それでは、よいお年をお迎えください。そして、来年もよろしくお願いします。