2002/06/27 間取りは「だんらん」を核に
自宅の間取りは、図でわかるように、丸太組みの吹抜けに、まず、囲炉裏のある居間と、妻のたっての希望である「明るくて使いやすいキッチン」からなるL.D.Kを2階に配し、家族だんらんの場を我が家の核としています。また、1階の比較的陽当りの良くて、小さな庭が造れ、犬小屋が置けそうな位置には両親の部屋を。そして、車好きの私は、事務所とガレージを隣接させ、仕事をしながらも車やバイクを眺められるようにしました。さらに3階の屋根裏部屋を、将来的には子供たちのための部屋とすることも考えた、自由な空間としています。
2002/06/27 工法、そして、内外装は、「人と環境」に配慮しました
私が選んだ工法は、伝統的な木造軸組工法。土台、柱は木曽桧で構造上主要となる太い柱を、桝目状に配置し(それによって間取りが制約されても)梁は、明野の赤松で組み、フレーム状の骨格を形成させます。それらの柱、梁などは見えるようにしておきます。その理由は、これらが虫に喰われたり腐ってきたりしたら分かるようにするためです。通常は薬品による防虫処理を施しますが、これは室内環境を汚染するという点で、私は家族のために避けたいと思うのです。そうなると、内部壁はいわゆる真壁になります。外周りは土壁下地にしっくい塗り。断熱性と耐震性、あるいは吸湿と保湿効果を高めています。間仕切壁は、耐震性能を高めるために、耐震パネル下地にしっくい塗りとしています。外壁も耐震パネル下地とし、雨の吹きかける部分は、通気性の良い杉下見板張り、上部はしっくい塗りに仕上げる予定です。また、屋根は、屋根断熱を行なうとともに、ソーラーシステムを設置、電力の供給及び給湯に利用し、省エネ化を図ります。なお、排水は下水道の敷設はまだかなり先になることから、雑排水、汚水とも合併浄化槽で処理し、浄化された水を放流します。設備や仕様の詳細については、この他にもいろいろありますが、何よりも和風建築の特長である「自然の力と良さを取り込む」伝統工法と、それを実現できる大工さんの技術力によって建物を造り、さらに子供から両親までの、安全で快適な暮らしをサポートする最新の設備機器を備えた、イコール「人と環境にやさしい家」の理想を、私は、まず我が家から実現しようと思っています。