旅の五十四:「飛騨高山と奈良井宿の町並み」
毎日毎日、暑い日が続き体調をくずしてしまいました。でもなんとか仕事は
やっています!
先日、建築士の仲間と飛騨高山へツーリングに行ってきました。
高山はこれまでに何度も訪ねているのですがいつ行っても良いですね!
落ち着くというのかな?やっぱり良いですよ!
飛騨高山と言えばやっぱり飛騨の匠。そして歴史的な町並み、日本の古き
良き時代の文化を残してる城下町ですよね!
奈良時代には国分寺が建てられ、すでに飛騨の中心として位置付けられて
いました。また、飛騨の匠はその頃から都の宮殿や寺院の造営を手掛けて
いたといわれ、多くの工匠が都に徴集されていたようです。
そして、桃山時代の慶長年間には金森氏が城を築き、同時に城下町の工事を行い、現在まで残る町並みの基盤づくりを行いました。
江戸時代の後半から明治時代にかけて商業で繁栄した高山は、飛騨の匠の技を結集した、豪商の町屋がいくつも建てられました。日下部家、吉島家は
その代表的な建物で重要文化財に指定されています。この周辺は高山市
下二之町大新町伝統的建造物群保存地区にも指定され、高度な技術の
町屋が建ち並ぶ景観は見事です。また、城下町のやや南に位置する
上一之町、上二之町、上三之町周辺も高山市三町伝統的建造物群保存
地区に指定されており、こちらは軒の低い緩い勾配の屋根を出し桁で深く
した、落ち着いた町並みが続く情緒ある空間です。
森林に囲まれ、良質な木材の豊富な地域性。培った技術で形成された
町並みに誇りを持ち、大事に維持している飛騨の人々の心。匠の技術が
絶えることなく現代に受け継がれている背景には、こうした理由があるのだろうと強く感じます。
到着した当日は、城下町のはずれの居酒屋で飛騨の酒を酌み交わし、
駅から程近い旅館に宿泊。翌朝、宮川の朝市を散策した後、木曽経由で
奈良井宿へ向かいました。
奈良井宿は中山道の三十四番目の宿場で奈良井千軒といわれるほど
賑わった宿です。今でも当時の町並みがそのまま残され、下町、中町、上町と1kmほど続く宿場は緩い鉄板葺きの屋根と千本格子の家々が軒を連ね、
高山の町並みとはまた違った風情の宿場町です。奈良井宿も伝統的建造物群保存地区に指定されていますが、この日も観光客で賑わい、往時を
しのばせていました。
この夏は山里をいくつか旅してきましたが、どれも現代社会の喧騒から
ひとときだけ逃れ、ホッと一息ついた旅でした。
まだまだ暑い日が続きそうです。お身体に気をつけて、もう一踏ん張り
頑張りましょう!