保福寺本堂
保福寺本堂
「保福寺本堂 床組・小屋組」
引き続き、保福寺本堂工事の経過報告です。軒廻りが完了すると、次は小屋組です。敷梁の上に小屋束を立て、二重梁を載せます。その上に母屋を組み、更に二重梁の上に小屋束を立てて三重梁を組み上げていきます。このようにして、一の母屋から棟木まで組み上げると、小屋束に通し貫を、桁行方向と梁間方向に縦横無尽に入れ、楔で固めます。この頃には屋根の形を呈してきて、月見ケ池の畔からも本堂の姿が窺えるようになりました。小屋組と並行して床組も進められています。足固貫に大引を載せて、床束を組み、根太を入れて、床板を敷き込みます。日本建築では、基本的に床張りは梁間方向に張るのが一般的ですので、大引は梁間方向に入れ、根太を桁行方向に組みます。この様にして、上棟式を10月10日に控え、工事は急ピッチに進められています。
数日前には、日大明誠高校入口の「タコリン」の前に上棟式の看板も立ち、最近では、保福寺本堂新築工事について町の方々が話題にされているのを耳にします。私自身、人生最大の仕事と思って、設計監理を一生懸命努めさせて頂いておりますので、日々の進捗状況が楽しみでもあり、檀信徒の皆様からの驚嘆の声には感謝をしつつ、誇りに思います。皆さんどうもありがとうございます。10月10日の上棟式には、檀信徒のみなさんを始め、大勢の方が参加して頂けると思いますが、檀家でない一般の方も大歓迎です。式典は、古来から伝わる本格的な上棟式で、散銭散餅(さんせんさんぺい)の儀、いわゆる餅撒きもありますので、是非、見に来て頂けたら幸いです。